値段の違いは速さではない
最近、街中でもロードバイクをよく見かけるようになってきました。値段を聞くと驚くくらい高いものに乗っている人もいます。
高い自転車に乗れば速く走れるのでしょうか?
答えはNOです。しかし、高価な自転車には性能の良いパーツが使われているので、快適です。
今回は、ロードバイクの値段の差って何なの?というはなしです。
価格差が大きいロードバイク
ロードバイクは値段に差があります。6万円台のエントリーモデルもあれば、自動車が買えるようなプロが乗るようなモデルまで様々です。ではこの差は何なのでしょうか?
高いと速いの?
「高価な自転車に乗れば速く走ることができる」
そう思われがちです。
自転車が前に進むためには、ペダルをこぐ必要があります。これが車やオートバイとの違いです。そのため乗る人によって進むスピードが異なります。
乗り慣れている人や練習をしている人は、どんな自転車に乗っても速く走ることができます。
自転車に乗り慣れていない人やトレーニングをつんでいない人が数百万円のロードバイク に乗っても劇的に速くなるわけではないのです。
ロードバイクの価格差
ではロードバイク の価格の差は何なのか?それが
・フレームの素材
・ギア数(コンポ)の違い
・付加価値
フレームの素材
ロードバイク のフレーム(車体)は
・鉄(クロモリ)、アルミ、カーボン、いずれかの素材でできていることが多いです。値段はカーボンが一番高く、鉄が安価です(この3種類では)。
ギア数(コンポ)の違い
ロードバイク のギアは
前輪: 1〜 2速(一部3速のものもある)
後輪: 8〜11速(一部7速のものもある)
であることが多いです。
前輪が2速で、後輪が11速であれば
2×11=22速
ということになります。ギアには数種類あります。このギアのことをコンポ(コンポーネント)といいます。下記はコンポの種類(グレード)一覧です。
ペダルを回すことで自転車は前に進みます。
↓
ある程度、足を回せばペダルが軽くなります。
↓
そのとき空回りのような状態になるばすです。
↓
このときにギアを重くすることで、足を一定のリズムで回し続けることができます。足を回すリズムが崩れると、疲れがたまってしまうのです。
自分の足や坂の有無に合わせてギアを変えながら走る。
これが自転車を乗るときのコツなのです。だからこそギアの数(選択肢)がたくさんあった方が有利。
坂を登っていて辛くなってきたらギアを軽くしますよね?ギア数が少ないと
「あれ?もう(ギアが)残ってない」という事態になりやすいのです。
付加価値
メーカーによって様々な特色があります。
・振動吸収に優れている
・前傾姿勢で乗りやすい
・バリエーションが豊富
などです。いろんな機能によって値段が跳ね上がるのです。
あとは付加価値ではありませんが、同じモデルの自転車でも、日本の方が金額が高いものがほとんどです。問屋などの流通の問題が絡んでいるからだと思われます。
安い自転車は品質が悪いのか?
確かに、安かろう悪かろうで、ロードバイク風の自転車も存在します。
しかし、安いけれどシンプルでよいものを作っているメーカーもあります!代表的な2つのメーカーを紹介します。
TNi(ティーエヌアイ)
→38,000円(税抜き)
フレームセットでの販売です。
参考:こんなフレームです(ブログ内の別の記事に飛びます)
≫ TNi 7005MKⅡでフラットバーロードをつくってみた【フロントシングル】
NESTO(ネスト)
⇒¥67,000~
安田大サーカスの団長に機材提供をしていることでもおなじみのメーカーです。最近、評判が上がってきている新しい日本のメーカーです。
FALAD
⇒ 14 Speed ¥67,000(税抜)
FALAD PRO
⇒ 16 Speed ¥81,000(税抜)
ALTERNA
⇒ 18 Speed ¥90,500(税抜)
振動吸収のモデル
NESTO(ネスト)ホームページ
≫https://nestobikes.com/
買うときの基準
はじめてロードバイクを買うときに「どの」モデルにすればよいのか悩むと思います。
・ある程度高いモデルを買うべきか?
・エントリーモデルのやすいものを買うべきか?
ロードバイクは価格帯が広すぎて、どれを選べばよいのか分からない。
自分にとって何が重要か?
自分がロードバイクを買うとき、一番重視するものは何か?を考えてみるとよいです。
・認知度
⇒名の知れたメーカーにする
・軽さ
⇒坂も登りたい(ヒルクライム)
・見た目を重視する
⇒カラーリングは妥協したくない
値段で決める
趣味に費やすことができる金額は人によって異なります。これは周りからとやかく言われるものではありません。
ロードバイクの価格帯は
・エントリーモデルが 7万〜10万円台
・ミドルグレードが 20万〜40万円台
・ハイエンドモデルが 50万円〜
※いろんな分け方があります。上記は一例。
3段階に分かれていると、日本人は真ん中を選びがちです。しかし、エントリーモデルが粗悪品というわけではありません。ロードバイクを買うときには、一番安いモデルを買っても大丈夫です。
20万円以下はロードバイクじゃない
なんて言う人もいますがそれは無視でOKです。新人や新規参入の人に優しくない分野はいずれ廃れます。
ただしルック車には気を付けてください。ルック車とは 1~3万円くらいで売られている、見た目だけのロードバイク風自転車のことです。なかにはいい加減な品もあると聞きます。
まとめとして
なぜロードバイクの価格にはこんなに幅があるのかが何となく分かったかと思います。これで、実際に購入するときに候補を絞りやすくなるはずです。