ネジを締め過ぎてない?ロードバイクのトルク値【忘備録】

どのくらいの強さでネジを締めればいいんだろう?


ロードバイクの整備ではネジを締める作業がたくさんあります。でも、どのくらい強さで締めたらよいのか迷いますよね。そんな悩みを解決できる方法があります。

今回はちょうどよい強さでネジを締める方法を紹介します。

 

 

トルクとは?

 

トルクとは「ねじる」ことです。回転させて「ねじる」。ネジを締めるときもねじります。

ネジを締めるとき「どのくらいのキツさで締めたらよいのか」という基準が必要です。その基準を「トルク値」と言います。

それぞれの素材にはどのくらいの強さなら耐えられるか?という値です。基準値以上の力を加えればもちろん壊れてしまいます。

ロードバイクのネジ締め作業では、トルクの値がそれぞれのパーツによって異なります。ネジを締めるときにトルクレンチという器具を使います。

 

 

トルクレンチでできること

トルクレンチという名前を聞いたことがありますか?あまり聞かない名前ですよね。これでどんなことができるのでしょうか?

トルクレンチを使うと今どのくらいの力で締めつけているのか?が数値で分かります。すでに締まっているネジの状態を調べる器具ではありません。 

ロードバイクの整備では何かとトルク値を気にする場面が出てきます。トルクレンチはいろんな種類があります。どの種類でもよいと思いますが安全のためにも1つ持っていると安心です!

 

オススメのトルクレンチ

おすすめはBIKEHAND バイクハンド トルクレンチセット YC-617-2Sです。

使用範囲は2~24N・mなのでロードバイクの整備をするなら十分範囲内です。

 

◆内容
⇒ へックス(六角):7種類
・3mm
・4mm
・5mm
・5mmロング
・6mm
・8mm
・10mm

 

 トルクレンチ セット 自転車工具 BIKE HAND バイクハンド YC-617-2S

 

レンチの根元にレバーがついていて、回転方向を「時計回り」か「反時計回り」に設定することができます。

アナログですが便利です。デメリットはちょっと重いところです。まあ、何時間も持ち続けるものではないのでそこまで気になりませんが。

 

 

Shimano製品のトルク値

忘備録も兼ねてロードバイクのトルク値を書いておきます。下記はshimanoのパーツ(コンポーネント)の値です。説明書から調べました。

 

  パーツ名 トルク値
シフト STIレバー(ハンドルバー) 6~8N·m
ラピッドファイヤー(ハンドルバー) 3~5N·m
ブレーキ ブレーキ 8~10N·m
ブレーキ(ケーブル) 6~8N·m
ブレーキシュー固定 5~7N·m
ブレーキシュー 1~1.5N·m
FD フロントディレーラー 5~7N·m
フロントディレーラー(インナーケーブル) 6~7N·m
RD リアディレーラー(スタンダードタイプ) 8~10N·m
リアディレーラーワイヤー(インナーケーブル) 6~7N·m
プーリー(ガイドプーリー) 2.5~5N·m
プーリー(テンションプーリー) 2.5~5N·m
  ペダル取付け 35~55N·m
クランク BB 35~55N·m
左クランク締め付けボルト 12~14N·m
クランク(スクエア) 35~55N·m
チェーンリング(ダブル) 12~14N·m
チェーンリング(トリプル) 12~14N·m
クランクキャップ 0.7~1.5N·m
クランクアーム 12~14N·m

引用:『SHIMANOディーラーマニュアル』より
https://si.shimano.com/api/publish/storage/pdf/ja/dm/GN0001/DM-GN0001-24-JPN.pdf

※上記はSORA(R3000、R3030)、CLARIS(R2000、R2030)のトルク値
※カーボン製品のトルク値ではありません!

 

 

まとめとして

今回は「トルク値」と「トルクレンチ」を紹介しました。トルクレンチを使えばネジの締め過ぎを避けることができます。

自分の自転車は大切な相棒です。大切に扱ってあげたいです。自分で整備をしてみたい!という人も、ぜひ参考にしてみてください

 

 トルクレンチ セット 自転車工具 BIKE HAND バイクハンド YC-617-2S